インピンジメント症候群とは
肩を上げたり動かしたりする際に、肩甲骨の一部「肩峰(けんぽう)」と
上腕骨の間に、腱板や滑液包が挟み込まれたり、衝突することで
痛みが出る状態のことをいいます。
肩関節は非常に広い可動域を持っていますが、その分構造が複雑です。

【症状・原因】
肩を外側に広げたり、上に上げたりする際に上腕骨の頭と肩峰の間の隙間が
狭くなります。ここにある腱板や肩峰下滑液包が繰り返し挟まれることで
炎症や損傷が起こります。
腕を横から上に上げていく時、ある一定の角度(60度~120度)の間で
特に強い痛みがでますが、120度を超えてくると痛みは軽減します。
また、夜間痛と言って痛む方を下にして寝たり、夜中にズキズキと
痛んで目が覚めてしまうこともあります。
腕に違和感や引っかかったような感じが出たり、肩を回した時に
「パキッ」と言った音が聞こえることもあります。
原因としては、生まれつきの骨の形状や加齢による骨棘によって通り道が
狭くなっていることやオーバーユースいわゆる使い過ぎ、姿勢と筋力の
バランスなど様々な問題が複雑に絡み合っていることから起こります。
1、構造的要因(骨の形や加齢)
物理的に肩の通り道が狭くなっているケース
肩峰(けんぽう)の形には個人差があります。
平らな人ならそれほど影響はでないが、カーブしていたりかぎ状に曲がっている
人は衝突が起きやすいです。
また、加齢とともに肩の靭帯が骨化して骨に「トゲ」のような突起が
できると、これがトンネルを狭くし、組織をこすりつける原因になります。
2、機能的要因(姿勢とインナーマッスル)
骨に問題がなくても、動かし方が悪いと衝突が起こります。
腕を上げる時は腱板が上腕骨の頭をグッ下に引き寄せることで
肩峰との衝突を防いでいます。
この筋力が弱まると上腕骨が上にズリ上がった状態で動いてしまい
衝突を招きます。
また、肩甲骨の周りの筋肉が硬いと、肩甲骨が適切に上方へ回転せず、
狭い隙間で腕を動かすことになってう。
背中が丸まることで肩甲骨が前側に傾き、普通に腕を上げるだけで組織を
挟み込んでしまいます。
3、環境的・習慣的要因(オーバーユース)
仕事や家事、スポーツで頭より高い位置に手を伸ばす動作や腕を大きく
振り回す動作を頻繁に繰り返すことで滑液包に炎症を引き起こし、
さらに隙間を狭くするという悪循環を生みます。

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