飛蚊症とは
視界に黒い虫のようなものが見えたり、糸くずのような浮遊物が見える疾患です。
浮遊物の見え方や数は人によって異なります。
幅広い年齢で発症しますが、特に50歳代以降は発症しやすいです。しかし、若いからと言って発症しないわけではありません。
目の中には無色透明のゼリー状の物質である硝子体（しょうしたい）があります。この硝子体が濁ることで起こると言われています。
【症状】
目の中に何かごみが入ったような感じですが、これは目を洗ったり、こすったりしても消えません。
痛みはなく、特に明るい場所でははっきり見えることが多いです。
【原因】
・加齢
→飛蚊症のほとんどが加齢によって起こると言われています。目の老化は30歳代から始まると言われています。
・網膜剥離（もうまくはくり）
→網膜が剥がれてしまう病気です。網膜剥離の初期症状で飛蚊症が起こることがあります。
・網膜裂孔（もうまくれっこう）
→網膜の一部に裂け目が出来てしまう病気です。網膜裂孔の症状で飛蚊症が起こります。
・硝子体出血
→何らなの原因によって、目の中に出血が起こる状態です。出血が少なければ飛蚊症の症状が出ます。出血が多いと硝子体全体に濁りが出て視力の低下にも繋がります。
・ぶどう膜炎
→目全体を包んでいるぶどう膜に炎症が起こる状態です。目の中の炎症細胞が出ることで硝子体が濁ってしまいます。これによって飛蚊症が起こります。
