潰瘍性大腸炎とは、大腸の粘膜に炎症・潰瘍が生じる疾患です。自分で自分を攻撃してしまう免疫の異常によるもので自己免疫疾患の一つです。
症状は、腹痛・下痢・発熱・貧血・体重減少・血便などです。
原因は明確には解明されていません。
また腸管部以外にも皮膚や関節、目などに症状が現れることもあります。
炎症は肛門側(直腸)から発症し、やがて大腸全体へと広がっていく傾向です。
潰瘍性大腸炎は「活動期→炎症が起こり自覚症状がある状態」と「慢性期→炎症が治まり自覚症状がない状態」を繰り返すという特徴があります。
炎症の範囲によって大きく3つに分類されます。
●直腸炎型 直腸のみに炎症が及んでいる
●左側大腸炎症 大腸の左側に炎症が及んでいる
●全大腸炎型 大腸の全体に炎症が及んでいる
潰瘍性大腸炎は難治性と言われる疾患です。
症状が治療後に一度落ち着いていても再発のリスクもあります。
活動期には大腸に負担をかけるような刺激の強い香辛料のきいた料理やアルコール、高脂質の食事などを避けましょう。また、ストレスも大敵です。ストレスをため込むことで症状の悪化リスクを伴います。