モートン病とは
中央部の足指の付け根に痛みが生じる疾患で、足指の付け根から指先へ向かう神経が慢性的に圧迫されることによって症状が現れます。
最も痛みが出る場所は人差し指と中指の間で、続いて人差し指と薬指の間、そして薬指と小指の間です。
男女比としては、女性の方が比較的多く、50代~60代の女性に多く見受けられますが、どの年代でも発症する可能性はあります。
【症状】
足裏の指の付け根の痛み、足指の付け根から足指に放散する痛みやしびれがあります。
初期の頃は歩く時だけ痛みが出る状態ですが、悪化していくと安静時にも痛みやしびれを感じます。
また、神経が腫れて「神経腫」を形成することもあります。一度形成された神経腫は自然に消えることはありません。
・人差し指と中指の間(付け根)に痛みや焼けるような感じがある
・しびれを感じる
・歩くたびに足の指の付け根辺りに痛みが出る
・ピリピリと刺すような痛みがある
・足裏(指の付け根)周辺に圧迫感を感じる
・小石を踏んでいるような感じがある
【原因】
主な原因は足裏の指の付け根に繰り返し負担がかかる状態になっていることです。
・ハイヒールなどかかとが高い靴やつま先の狭い靴をよく履く
・外反母趾や偏平足など足のアーチが乱れている
・長時間立ちっぱなしの姿勢が多い
・激しい運動などで足に負担がかかる
・ケガによるもの
・ガングリオンなどによる神経の圧迫
・糖尿病の方(糖尿病の方は神経障害を起こしやすい)
モートン病と似た疾患
・足底板損傷 足裏全体の痛み、押すと痛みが増す圧痛点がモートン病とは異なる
・中足骨骨頭炎 モートン病よりも骨の表面を押すと痛むことが多い
・疲労骨折 モートン病よりも安静にしているときに痛みがあることが多い
モートン病は進行すると痛みやしびれ強くなり足全体に広がっていき、歩くのが困難な状況になってしまいます。
適切な治療や靴を変えたりすることにより、症状が消えることもありますが再び負担がかかるようなことがあると再発のリスクがあります。
また、モートン病の治療期間には個人差があります。