グロインペイン症候群とは、鼠径部(そけいぶ)痛症候群とも呼ばれています。股関節や足の付け根に痛みや不快感を引き起こす疾患です。
ちなみに「グロイン」とは足の付け根のことです。
スポーツをする人に多く見られる症状です。特にサッカー、ラグビー、陸上などです。
【症状】
鼠径部の痛み、不快感(詰まったような感じ)
痛みのタイプが様々で「鋭い痛み」「刺すような感じ」「鈍い痛み」など
運動時、特に走る・飛ぶ・しゃがむなどの動作は痛みを強く感じます。
【原因】
・股関節や周辺の筋肉や腱の疲労
→スポーツなどで急な方向転換やストップ動作などを繰り返しすることで負荷がかかり、炎症などを引き起こします。
・筋力の不均衡
→骨盤周辺の筋力のバランスが崩れると、特定の部位に負荷がかかりやすくなってしまいます。
・柔軟性の欠如
→柔軟性が不足していると、過度な負荷に対応できず痛みやケガの原因になります。
グロインペイン症候群はスポーツ障害の一つですが、決してスポーツをしている人だけがなる疾患ではありません。
長時間の立ち仕事をしている方や姿勢が悪い状態で座りっぱなしの人もリスクが高まります。
また、初期の頃は軽い痛みや違和感があるだけで活動することが出来るでしょう。
しかし、症状が悪化すると運動時には激しい痛みを伴い、運動を続けることが困難になっていきます。
更にひどくなると、日常生活にも影響を及ぼしかねません。
少しでも痛みや違和感があるなら放置せずにしましょう!