モートン病とは
足指の付け根に痛みやしびれが生じる疾患で、足指の付け根から指先へ向かう神経が
慢性的に圧迫されることによって症状が現れます。
最も痛みが出る場所は人差し指と中指の間で、続いて人差し指と薬指の間、そして薬指と小指の間です。
男女比としては、女性の方が比較的多く、50代~60代の女性に多く見られますが、
どの年代でも発症する可能性はあります。
モートン病という名前はこの疾患を発見した医師のトーマス・G・モートン氏に由来しています。
モートン神経腫とも言います。
【症状・原因】
主に足指の付け根の痛みやしびれが起こります。
足指の付け根の神経周辺に腫れが起こり、赤みを帯びてくることもあります。
歩行時に鋭い痛みやピリピリと刺すような痛みを感じ、
症状が悪化すると歩くのも困難なほどの痛みが起こります。
原因は足指の付け根に過度な圧力がかかることによるものです。
特にハイヒールやかかとの高い靴、つま先の狭い靴を履いていたり、
外反母趾や偏平足などの足のアーチが乱れている、
長時間立ちっぱなしの姿勢が多い人や激しい運動などで足に負担がかかることなどが
発症しやすくなります。
他にもケガによって負担がかかったり、ガングリオンなどによる神経の圧迫があげられます。
モートン病と似た疾患
・足底板損傷 足裏全体の痛み、押すと痛みが増す圧痛点がモートン病とは異なる
・中足骨骨頭炎 モートン病よりも骨の表面を押すと痛むことが多い
・疲労骨折 モートン病よりも安静にしているときに痛みがあることが多い
モートン病は進行すると痛みやしびれが強くなり足全体に広がっていき、
歩くのが困難な状況になってしまいます。
適切な治療や靴を変えたりすることにより、症状が消えることもありますが再び負担がかかるようなことがあると再発のリスクがあります。
また、モートン病の治療期間には個人差があります。