腰椎すべり症とは脊椎(せきつい)がずれてしまうことによって痛みやしびれを起こす疾患です。
脊椎は通常は簡単にズレることはありません。しかし、椎間板や椎間関節などに何らかの異常が出ると元の正常な位置からズレてしまいます。
背骨は頚椎(7個)・胸椎(12個)・腰椎(5個)の椎骨で構成されています。
その中でも、腰椎の部分に起こるのが「腰椎すべり症」です。
《腰椎すべり症の分類》
・腰椎分離すべり症
・腰椎変形すべり症
・形成不全性腰椎すべり症
・外傷性すべり症
・病的腰椎すべり症
【症状】
・腰痛
・しびれ
・長時間立っているのがつらい
・歩行障害
症状は脊椎間狭窄症や椎間板ヘルニアと似ています。
【原因】
変形すべり症は加齢により起こりやすく、特に女性に多く見られます。椎間板や靭帯などの組織が加齢と共に変形することによって発症します。
分離すべり症は激しいスポーツを発育期に行うことにより、成人後に発症することが多く見られます。
